2010年現在、アナログ放送からデジタル放送へ、
TVモニタのサイズが4:3から16:9へと
映像にとって2つの大きな規格が移行中です。
送信側、受信側、ソフト側、ハード側の統一が出来ない状況で、
視聴環境によっては「額縁放送」、また「超額縁放送」と呼ばれる
滑稽とも言える事態が起きています。


映画などを収録するのに4:3レターボックス処理が
なされているような場合にこういった額縁現象が多いのではと思います。
VHSやレーザーディスクもそうですが、以前はこの方法しか
ありませんでした。
DVD-Videoは4:3レターボックス処理されたものとスクイーズ処理されたものの
2種類があります。。
4:3のモニタで視聴する場合は同じ画質に見えていましたが、
PCや16:9のモニタでは、スクイーズ収録のほうが高画質だと分かります。
DVD-Videoも4:3のモニタで視聴するのが主流だった初期に制作された
ものや著作の関係で4:3レターボックス収録になっているものが結構あり、
これをワイドTVで見ると「額縁放送」と同じような現象が起こります。
映像によっては、モニタのズーム処理では対処できないものも
ありそうです。映画が好きなひとは、この額縁と長いつきあいに
なるのかもしれません。
(tomoyama)
720×480 |
今回はフルハイビジョンについての余談です。
フルハイビジョンの規格は、
・解像度1920×1080(横:縦)
・画面アスペクト比 16:9(横:縦)
・ピクセルアスペクト比 1:1
です。
(「フル」でないハイビジョンも存在します)
ピクセルアスペクト比 がPCと同じ1:1ですから、
キャプチャ画像のリサイズは何も考える必要がありません。
そのまま縮小すればいいだけです。
フルハイビジョンビデオカメラで撮影したデータを保存する
メディアとしてブルーレイディスクがありますが、
まだまだ普及率は低く、配布用としてはDVDがもうしばらく
主流の状況です。
フルハイビジョンのデータをDVD用にダウンコンバートして
配布する場合に「720×480」が関わってきます。
1920×1080をDVDの縦480にあわせてリサイズすると853×480です。
これをDVD-Videoとして使えるように変換するわけですから、
NTSCワイドスクリーンのピクセルアスペクト比 40:33で置き換えると
704×480となります。
1920:1080=X:480
X=853.3333333……
33÷40=0.825
853.3333333……×0.825=703.999999…
つまり720×480のDVDにする場合は、横が704しかありませんから
リサイズ時に調整しないと、左右に16ピクセル分の黒がある
データになってしまいます。
これが良くないわけではありません。TVでみる分にはわかりませんし、
PCでの再生の場合でのみ確認できる程度ですので一般的には
気にする必要はないと思います。
(704×480のDVDにするという選択肢もあります)
(tomoyama)
720×480 |
地デジやハイビジョンビデオカメラにより、世の中すっかり
16:9という画面サイズが浸透してきました。
今回は、同じ720×480でも16:9の場合を考えてみます。
ビデオカメラの撮影モードで、ワイドを選択すると
16:9で撮影されます。
しかし、画面が広くなった分たくさんのピクセルを
つかっているわけではありません。
横の720ピクセルを引き延ばしているだけです。
NTSCワイドスクリーンの規格は、
・画面アスペクト比 16:9
・ピクセルアスペクト比 40:33(横:縦)
1ピクセルを横4cm×縦3.3cmのタイルと考えて16:9の面積を作ろうとすると
計算上では、横列704個、縦列に480個できれいに16:9となります。
480×3.3=1,584
16:9=4X:1,584
X=704
やはり720ではなく704です。
PC上の横の数値を計算してみると
縦が480の時、横は853で画面アスペクト比は16:9となります。
16:9=Y:480
Y=853.3333333……
720×480のデータを、左右で計16ピクセル削除して、704×480にした後、
横解像度を704を853にリサイズする、という手順になります。
絵柄をカットしたくない場合は
映像のNTSCワイドスクリーンのピクセルアスペクト比40:33(横:縦)を
PCディスプレイのピクセルアスペクト比1:1の正方形に合わせて考えます。
縦を基準に考えると、横を0.825で割って872×480に。
(33÷40=0.825、720÷0.825=872.727272…)
横を基準に考えると、縦に0.825を掛けて720×396に。
(33÷40=0.825、480×0.825=396)
画面の比率は16:9にはなりませんが
計算上はこれで正しい比率の画像となるはずです。
(tomoyama)
SIDE VISION |
アナログメディアをキャプチャしたデータには、
左右に映像のない黒い部分がありますが、
最近のデジタルビデオカメラで撮影された
720×480のデータにはそんなものはありません。
絵柄をカットしたくない場合もあるかと思います。

720×480
映像のNTSCスタンダードのピクセルアスペクト比10:11(横:縦)を
PCディスプレイのピクセルアスペクト比1:1の正方形に合わせて考えます。
縦を基準に考えて、横を1.1で割って654×480に。
(720÷1.1=654.545454545…)

654×480pix
横を基準に考えて、縦に1.1を掛けて720×528に。
(480×1.1=528)

720×528pix
画面の比率は4:3にはなりませんが計算上はどちらもこれで正しい比率の画像となるはずです。
ちなみに前回の704の場合で考えると、704÷1.1=640です。
日本のDVDには、
720×480
704×480(352×240)
という2つの規格があります。
両者とも画面の比率4:3、ピクセルアスペクト比10:11
という表記になるので誤解が生じやすいのかもしれません。
映像サイズや様々な規格に関連する話は、アナログからデジタルへの移行期を経て、
奥が深すぎて帰ってこれなくなりそうなので追及し過ぎないほうがいいかと思います。
ただ、リサイズする上では、704という数値を念頭において考える
(720は、704+16としてとらえる)と、間違いが少なくなるのではと思います。
(tomoyama)
720×480 |
PCディスプレイのピクセルアスペクト比は1:1の正方形です。
1ピクセルを横1cm×縦1cmのタイルと考えて
横列に640個、縦列に480個並べると、面積の比率も
当然4:3になります。
(4:3=640:480)
しかし、DVDやDV規格のピクセルアスペクト比は10:11(横:縦)で縦長です。
1ピクセルを横1cm×縦1.1cmのタイルと考えて同じように並べても
横列に640個、縦列に480個では、面積の比率は4:3になりません。
計算上では、横列704個、縦列に480個できれいに4:3となります。
480×1.1=528
4:3=X:528
X=704
720ではなく704です。
TVモニターでは704×480できれいに4:3に見えているのですが、
PCモニターではピクセルアスペクト比が違うので横に膨らんで見えます。
それを640×480にリサイズすることで正しい比率の画像となります。
720×480のデータは、左右で計16ピクセル削除して、704×480にした後、
横解像度を704を640にリサイズする、という手順になります。
VHSテープ等のアナログメディアをキャプチャしたデータには、
左右に映像のない黒い部分がありますので、そこを16ピクセル分カットして
リサイズ、調整していくといいと思います。

左右の黒をカット
(tomoyama)
720×480 |