BDメディアには「データ用」と「TV録画用」があります。
「録画用」に比べ、「データ用」はその1.5~2倍くらい高い
実売価格で販売されていることが多いようです。(2011年6月現在)
では、どこが違うのかというと、どのメーカーのサイトにも明確な記述はなく、
よくある質問などに歯切れの悪い返事がされている程度。
どうも中身は同じということのようです。
1992年から実施されている『私的録音録画補償金制度』により、
私たちはデジタル録音・録画が目的のメディアを購入時、
自動的に補償金を支払っていることになります。
(※各メディアにより実施時期は異なる)
CDの「音楽用」やDVDやBDの「録画用」と明記されたものには
あらかじめ補償金が含まれており、
録画補償金を管理する団体の報告によると、
・メディア1枚につき約1.1円程度
・録画機器1台につき約500円程度
だそうです。
DVDの場合も、当初は「データ用」と「録画用」の2つの区分でしたが、
テレビ放送がアナログからデジタルへの移行期があった為、
コピーワンスやダビング10といった複製をハード側とメディア側で制御する
CPRM(Content Protection for Recordable Media)が加わり、
・データ用
・アナログTV録画用
・地デジV録画用
という3つの区分になりましたが、データ用とアナログTV録画用は
中身は同じものですので実質は2種類です。
放送の仕組みが変わるという大きな変動により、メーカー側は
ハードとメディアの両方を資金を投入し開発する必要があったわけですが、
その結果として「データ用」と「録画用」という本来の区分と補償金制度は
利用者にとっては分かりやすく機能したのかもしれません。
BDメディアの場合は、制度の為だけに新たにコストをかけてメディアの種類を
2つにする必要はないでしょうから、DVDの当初と同じ2区分、実質1種の状態に
今は落ち着いているということでしょうか。
現在、録画機器に関しては
『新たに発売されている機器には、ハード側で複製を管理できる機能が既に搭載されているので、
録画機器は補償金制度の対象外に変更を』、というメーカー側と、
『ダビング10への移行対応(1回から10回に増えたことで緩和したという考え方)の代償と
ハードディスク機器等への適応製品の拡大』を唱える管理団体とで
対立状態が続いており、法の改正も含めた制度の見直しが求められています。
家庭用ビデオで撮影した映像等をBDメディアにと考えた時、「データ用」を購入したくても
その選択が現実的ではない、というおかしな現状も改善されることを望みます。
(Tomoyama)
720×480 |
ここ数年の映像機器の変化は本当に激しいものがあります。
今ではビデオカメラはハイビジョンが当たり前となりましたが、
みなさんは撮影した素材をどのように保管しているのでしょうか。

上の表は、Blu-ray Disc AssociationによるブルーレイのVideo公開仕様です。
コーデックは、MPEG-2、MPEG-4 AVC、VC-1の3種が利用でき、
解像度は日本の仕様で考えると4種類用意されています。
1920×1080のフルハイビジョン。
1440×1080は、HDV規格用でしょう。日本の地デジの解像度でもあるのですが、
何故かコーデックはこの解像度だけMPEG-2が仕様では使えないことになっています。
HDVも地デジもMPEG-2圧縮されたデータですから、オーサリング時に
MPEG-4 AVCかVC-1に変換しないといけないことになりますので不思議な気がします。
1280×720は、59.94pが利用できるのですが、この解像度でインターレースは
許されていないので、最初からこのサイズ用に撮影した素材専用という
使い方が主になるのでしょうか。
720×480は、これまでのSD画質も含めることが出来る仕様にということで
16:9だけでなく4:3も利用できるようになっています。
ただし、DVDではOKだったCropped Full D1(704×480)は仕様に含まれていませんので、
このサイズを素材とする場合はリサイズが必要になりそうです。
VHS、ベータ、Hi-8、miniDVなど数年前までは、撮影したテープ自体が
元素材の保管形態と成りえましたが、現在はメモリーカードやハードディスクが主流です。
PCのハードディスクに移して保存しておくか、ブルーレイディスクに焼いて保存か。
これまでの撮影した映像を先のことまで考えてどういう形態で残しておくか
悩ましいところです。
(Tomoyama)
720×480 |
AVCHDディスクは、ブルーレイの技術を利用して、DVDメディアに
ハイビジョン映像を入れてしまおうという夢のような(?)規格。
(オーサリングして家電プレーヤーで視聴可能という意味で)
メディアがDVDだからといってDVDプレーヤーで見ることは出来ませんが、
現状で最も普及している安価なメディアも利用出来るように考えられた規格です。
ビットレート18Mbpsまでの制限があり、この画質だと30分程度のハイビジョン映像を
DVDに収めることが出来ます。
編集用の元素材としても、極々稀ですが見かけることがあります。
個人的には非常に興味をそそられる規格なのですが、制作や再生環境を考えると
一般的な普及はまだこれからの状況のようです。
10年程前にも似た状況がありました。DVDメディアがまだ高価な頃に、
映像をCDメディアに入れてしまおうという規格、VCD(ビデオCD)。
VCDの映像は、NTSCでは352×240ピクセルで、画質はVHSの3倍モードと同程度ですが、
圧縮形式は「MPEG-1」であるためインターレースがありません。
オーディオの圧縮形式は「MPEG-1 Audio Layer-2」。
ちなみに、認知度の高い「mp3」は、「MPEG-1 Audio Layer 3」の略称
(mpeg3の略というのは間違い)で、Layer-2の上位規格にあたり、
MPEG-1用のオーディオ規格として開発されたものです。
VCDは日本ではあまり一般的ではありませんが(実は多くの日本のDVDプレーヤーが
こっそり再生対応していたりします)、香港、台湾、中国、タイなどでは
現在でもよく利用されているほど普及しているようです。
画質は良くありませんが、DVD-Videoと違ってコピーガードやリージョンコードが
ないので広まったのでは、と言われています。
何となく似た境遇を感じるAVCHDディスクとVCD。
AVCHDディスクは、役割としても発展的な普及が望まれているわけではなさそうですが、
今後どんな変遷をたどるのか、追っていこうと思います。
(tomoyama)
720×480 |
3つの方法を紹介しましたが、アプリケーションが
どのピクセルアスペクト比を採用しているかが
重要であることがわかります。
どれが正解だ、ということは一概には言えません。
映像元がどの考え方で制作されたものなのか判断する事は
出来ませんし、同一の映像内でも部分的に比率が違う可能性もあります。
(1パーセント程度ですので、やはりあまり神経質にならず、
見た目で違和感があれば別の方法を試す、くらいが一番いいかも…)
放送業界のピクセルアスペクト比 9:10が主流であったことは
間違いありませんが、TVもハイビジョン化が進み、放送も4:3から
正方形ピクセルの16:9へ移行。D1 NTSC(720×486)での制作が
ほぼ必要なくなります。
また、現在最も普及し使われているDVDのピクセルアスペクト比が
10:11である為、ピクセルアスペクト比 9:10での制作物との間に
若干の歪みが発生しています。
adobeが規格を変更したように10:11という考え方が
今後の主流になるのかもしれません。
(tomoyama)
720×480 |
リサイズ方法[C]
まず720×480の横(左右)を計16ピクセル分カットして704×480に
次に704×480を変倍して720×540にする
について考えてみます。
左右の計16ピクセル分カットした704×480がTV画面上で4:3である、
という考えに基づいたアプリケーションで制作した映像という
前提になります。
つまり
・解像度…704×480(720×480)
・画面アスペクト比…4:3
・ピクセルアスペクト比…10:11(横:縦)
704×10=7040
480×11=5280
7040:5280=4:3
を前提にしているアプリケーションの場合にのみ有効な
方法です。
adobeのPremiere ProやAfterEffectsは、CS4からこの規格を採用しています。
参考:
704×480(720×480)のシーケンスにきっちり納まる素材を準備するなら
横の704を固定で考えると
ピクセルアスペクト比…10:11なので
10÷11=0.909090…
480÷0.909090…=528.0000…
704×528となります
(左右16ピクセル分を加えれば720×528)
(tomoyama)
720×480 |