映像サイズに関する推察(5)

3つの方法を紹介しましたが、アプリケーションが
どのピクセルアスペクト比を採用しているかが
重要であることがわかります。

どれが正解だ、ということは一概には言えません。
映像元がどの考え方で制作されたものなのか判断する事は
出来ませんし、同一の映像内でも部分的に比率が違う可能性もあります。
(1パーセント程度ですので、やはりあまり神経質にならず、
見た目で違和感があれば別の方法を試す、くらいが一番いいかも…)

放送業界のピクセルアスペクト比 9:10が主流であったことは
間違いありませんが、TVもハイビジョン化が進み、放送も4:3から
正方形ピクセルの16:9へ移行。D1 NTSC(720×486)での制作が
ほぼ必要なくなります。

また、現在最も普及し使われているDVDのピクセルアスペクト比が
10:11である為、ピクセルアスペクト比 9:10での制作物との間に
若干の歪みが発生しています。
adobeが規格を変更したように10:11という考え方が
今後の主流になるのかもしれません。

(tomoyama)

映像サイズに関する推察(4)

リサイズ方法[C]
まず720×480の横(左右)を計16ピクセル分カットして704×480に
次に704×480を変倍して720×540にする

について考えてみます。
左右の計16ピクセル分カットした704×480がTV画面上で4:3である、
という考えに基づいたアプリケーションで制作した映像という
前提になります。

つまり
・解像度…704×480(720×480)
・画面アスペクト比…4:3
・ピクセルアスペクト比…10:11(横:縦)
704×10=7040
480×11=5280
7040:5280=4:3

を前提にしているアプリケーションの場合にのみ有効な
方法です。

adobeのPremiere ProやAfterEffectsは、CS4からこの規格を採用しています。

参考:
704×480(720×480)のシーケンスにきっちり納まる素材を準備するなら
横の704を固定で考えると
ピクセルアスペクト比…10:11なので
10÷11=0.909090…
480÷0.909090…=528.0000…
704×528となります
(左右16ピクセル分を加えれば720×528)

(tomoyama)

映像サイズに関する推察(3)

リサイズ方法[B]
まず720×480の縦(上下)に計6ピクセル分を加えて720×486に
次に720×486を変倍して720×540にする

について考えてみます。
SMPTE(米国映画テレビ技術者協会)が定めたSMPTE 259M-Cという標準規格があり
それが「D1 NTSC(720×486)」というフォーマットで、DV NTSC(720×480)の
上位規格にあたります。
業務用のフォーマットとして利用され、このフォーマットに対応した業務用機器が存在します。
この720×486がTV画面上で4:3である、という考えに基づいた
アプリケーションで制作した映像という前提になります。

DV NTSC(720×480)は、圧縮フォーマットなのでサイズが16の倍数である必要がある為、
縦の486から上下で計6ピクセルカットして480にした規格です。
(※インターレースの順番が関係する場合は、上2ピクセル、下4ピクセルをカット)

つまり
・解像度…720×486(720×480)
・画面アスペクト比…4:3
・ピクセルアスペクト比…9:10(横:縦)
720×9=6480
486×10=4860
6480:4860=4:3
(※DV NTSCも同じくピクセルアスペクト比が9:10である、という考え方)

を前提にしているアプリケーションの場合にのみ有効な
方法です。

adobeのPremiere ProやAfterEffectsは、CS3までこの規格を採用しています。

参考:
720×486のD1シーケンスにきっちり納まる素材を準備するなら
横の720を固定で考えると
ピクセルアスペクト比…9:10
9÷10=0.9
486÷0.9=540
720×540となります

720×480のシーケンスにきっちり納まる素材を準備するなら
横の720を固定で考えると
ピクセルアスペクト比…9:10なので
9÷10=0.9
480÷0.9=533.33333…
720×534となります

(tomoyama)

映像サイズに関する推察(2)

リサイズ方法[A]
720×480をそのまま変倍して720×540にする

について考えてみます。
そのまま変倍するわけですから
この720×480がTV画面上で4:3である、という考えに基づいた
アプリケーションで制作した映像という前提になります。

つまり
・解像度…720×480
・画面アスペクト比…4:3
・ピクセルアスペクト比…8:9(横:縦)
720×8=5760
480×9=4320
5760:4320=4:3

を前提にしているアプリケーションの場合にのみ有効な
方法です。

FinalCutがこの規格を採用しています。
(※最新バージョンは未確認)

参考:
720×480のシーケンスにきっちり納まる素材を準備するなら
横の720を固定で考えると
ピクセルアスペクト比…8:9なので
8÷9=0.8888888…
480÷0.8888888…=540.00000…
720×540となります(当たり前ですが)

(tomoyama)

映像サイズに関する推察(1)

以前このブログ内で720×480から4:3へのリサイズ方法について色々書きましたが、
正確な4:3にならない場合が多々あります。
実は、他者が制作した映像を正確な比率にすることは現状では
ほぼ不可能(判別不能)な状態なのです。

若干のズレなので気にしないというのが一番いいような気もしますが
何故こんな事が起きているのかを自分なりに整理してみようと思い調べてみました。
あくまで推察レベルですので参考程度にご覧ください。

まずリサイズ方法について調べていくと、「これが正解です」という方法が
複数存在していました。
1つの非正方形ピクセルの素材をそれぞれの方法でリサイズしてみると
仕上がりは同一サイズなのですが、中の絵柄はそれぞれ若干異なる
という結果がでます。
これらの複数の方法は、大きく分けて3つのアプローチに分類できそう
だという事がわかりました。

切り出した[720×480]の画像を[720×540の4:3正方形ピクセル]にする場合で
考えてみましょう。

リサイズ方法[A]
720×480をそのまま変倍して720×540にするというやり方です。

リサイズ方法[B]
まず720×480の縦(上下)に計6ピクセル分を加えて720×486にします。
次に720×486を変倍して720×540にするというやり方です。

リサイズ方法[C]
まず720×480の横(左右)を計16ピクセル分カットして704×480にします。
次に704×480を変倍して720×540にするというやり方です。

以上の3つです。
(以前、紹介したのは[C]です)

正方形ピクセルへのリサイズというのは、元の状態に戻す作業でもあります。
つまり、映像編集して書き出した逆の作業を行うわけですから
映像編集アプリが、NTSCをデジタルでどう処理しているかに起因し、
それによってリサイズ方法も変わってくるのです。

(tomoyama)