映像サイズに関する推察(2)

リサイズ方法[A]
720×480をそのまま変倍して720×540にする

について考えてみます。
そのまま変倍するわけですから
この720×480がTV画面上で4:3である、という考えに基づいた
アプリケーションで制作した映像という前提になります。

つまり
・解像度…720×480
・画面アスペクト比…4:3
・ピクセルアスペクト比…8:9(横:縦)
720×8=5760
480×9=4320
5760:4320=4:3

を前提にしているアプリケーションの場合にのみ有効な
方法です。

FinalCutがこの規格を採用しています。
(※最新バージョンは未確認)

参考:
720×480のシーケンスにきっちり納まる素材を準備するなら
横の720を固定で考えると
ピクセルアスペクト比…8:9なので
8÷9=0.8888888…
480÷0.8888888…=540.00000…
720×540となります(当たり前ですが)

(tomoyama)

映像サイズに関する推察(1)

以前このブログ内で720×480から4:3へのリサイズ方法について色々書きましたが、
正確な4:3にならない場合が多々あります。
実は、他者が制作した映像を正確な比率にすることは現状では
ほぼ不可能(判別不能)な状態なのです。

若干のズレなので気にしないというのが一番いいような気もしますが
何故こんな事が起きているのかを自分なりに整理してみようと思い調べてみました。
あくまで推察レベルですので参考程度にご覧ください。

まずリサイズ方法について調べていくと、「これが正解です」という方法が
複数存在していました。
1つの非正方形ピクセルの素材をそれぞれの方法でリサイズしてみると
仕上がりは同一サイズなのですが、中の絵柄はそれぞれ若干異なる
という結果がでます。
これらの複数の方法は、大きく分けて3つのアプローチに分類できそう
だという事がわかりました。

切り出した[720×480]の画像を[720×540の4:3正方形ピクセル]にする場合で
考えてみましょう。

リサイズ方法[A]
720×480をそのまま変倍して720×540にするというやり方です。

リサイズ方法[B]
まず720×480の縦(上下)に計6ピクセル分を加えて720×486にします。
次に720×486を変倍して720×540にするというやり方です。

リサイズ方法[C]
まず720×480の横(左右)を計16ピクセル分カットして704×480にします。
次に704×480を変倍して720×540にするというやり方です。

以上の3つです。
(以前、紹介したのは[C]です)

正方形ピクセルへのリサイズというのは、元の状態に戻す作業でもあります。
つまり、映像編集して書き出した逆の作業を行うわけですから
映像編集アプリが、NTSCをデジタルでどう処理しているかに起因し、
それによってリサイズ方法も変わってくるのです。

(tomoyama)

Blu-rayとPALについて

Blu-rayディスクにPAL版が存在するということを最近になって知りました。
Blu-rayにはNTSC・PALという区分は無くなったと思い込んでいたので不思議に思い
少し調べてみました。

ネットで検索してみると
(a)Blu-rayディスクにはNTSC・PALは存在せず、日本の機材でも再生できます
(b)Blu-rayディスクにもPALは存在し、日本の機材では再生できません
という両方の意見が見受けられました。

PALとは、アナログ放送に準拠した規格です。
DVD-Videoには各国のアナログ放送形態に準じた『NTSC』版、『PAL』版が存在します。
(日本はNTSC)
解像度・ピクセルアスペクト比・フレームレート等が異なっており、対応した機材環境でないと
再生することが出来ません。

よほどの映画好きとかでなければ、輸入してDVDのPAL版を手にするということは少ないと思います。
(価格が安い、PAL版でしか出いてない、画質がいい場合がある、といった理由があるようです)

デジタル放送規格のHDTVに対応するBlu-rayでは規格が統一され、映画であれば
フルハイビジョン(1920×1080)
ピクセルアスペクト比…1:1
フレームレート…24p
と何も問題なく再生できるはずです。
(a)の意見は正しいように思います。

では何故(b)のような意見があるか推測してみました。

Blu-rayのリージョンコードは、DVDのものから一新されています。
(リージョンコードとは輸出入を規制するためにメーカー側が地域を区分けしたものです)
例えばイギリスは、DVDでは日本と同じリージョンコードですが、Blu-rayでは別の地域になっています。
再生できないのはPALだからではなくリージョンコードの違いによるものかもしれません。
しかしソフトによってはリージョンオールのものもあり、これが再生できる・できないの意見違いの
一因になっている可能性はあります。

また、Blu-rayはDVDの上位機種という存在で、SD画質の映像も同時に収めることが出来ます。
特典映像等がSD画質のPAL仕様になっているのであれば、日本のハードが対応していなければその部分は
再生することはできないはずです。

つまり、Blu-rayはSD画質(NTSCなら720×480、PALなら720×576)が含まれる場合もあるので
NTSC・PALは存在し、ハイビジョン映像部分はリージョンがあえばPAL版でも再生が可能、
というのが実情ではないかと思います。今後、ハードやフォーマットの対応で、より互換性が上がる可能性もなくはない、程度でしょうか。

ソフトによって表記の有無は混乱を招きそうですし、日本と違って購入の目安の意味合いが強いのかもしれません。

世界中のアナログ放送が終了してもNTSC・PALという区分だけはずっと残りそうな気がします。

(tomoyama)

額縁放送

2010年現在、アナログ放送からデジタル放送へ、
TVモニタのサイズが4:3から16:9へと
映像にとって2つの大きな規格が移行中です。

送信側、受信側、ソフト側、ハード側の統一が出来ない状況で、
視聴環境によっては「額縁放送」、また「超額縁放送」と呼ばれる
滑稽とも言える事態が起きています。

映画などを収録するのに4:3レターボックス処理が
なされているような場合にこういった額縁現象が多いのではと思います。

VHSやレーザーディスクもそうですが、以前はこの方法しか
ありませんでした。
DVD-Videoは4:3レターボックス処理されたものとスクイーズ処理されたものの
2種類があります。
4:3のモニタで視聴する場合は同じ画質に見えていましたが、
PCや16:9のモニタでは、スクイーズ収録のほうが高画質だと分かります。

DVD-Videoも4:3のモニタで視聴するのが主流だった初期に制作された
ものや著作の関係で4:3レターボックス収録になっているものが結構あり、
これをワイドTVで見ると「額縁放送」と同じような現象が起こります。

映像によっては、モニタのズーム処理では対処できないものも
ありそうです。映画が好きなひとは、この額縁と長いつきあいに
なるのかもしれません。

(tomoyama)

720×480にリサイズする

今回はフルハイビジョンについての余談です。
フルハイビジョンの規格は、
・解像度1920×1080(横:縦)
・画面アスペクト比 16:9(横:縦)
・ピクセルアスペクト比 1:1
です。
(「フル」でないハイビジョンも存在します)

ピクセルアスペクト比 がPCと同じ1:1ですから、
キャプチャ画像のリサイズは何も考える必要がありません。
そのまま縮小すればいいだけです。

フルハイビジョンビデオカメラで撮影したデータを保存する
メディアとしてブルーレイディスクがありますが、
まだまだ普及率は低く、配布用としてはDVDがもうしばらく
主流の状況です。
フルハイビジョンのデータをDVD用にダウンコンバートして
配布する場合に「720×480」が関わってきます。

1920×1080をDVDの縦480にあわせてリサイズすると853×480です。
これをDVD-Videoとして使えるように変換するわけですから、
NTSCワイドスクリーンのピクセルアスペクト比 40:33で置き換えると
704×480となります。

1920:1080=X:480
X=853.3333333……
33÷40=0.825
853.3333333……×0.825=703.999999…

つまり720×480のDVDにする場合は、横が704しかありませんから
リサイズ時に調整しないと、左右に16ピクセル分の黒がある
データになってしまいます。

これが良くないわけではありません。TVでみる分にはわかりませんし、
PCでの再生の場合でのみ確認できる程度ですので一般的には
気にする必要はないと思います。
(704×480のDVDにするという選択肢もあります)

(tomoyama)